快復後やりたいことシリーズ(その1)

妄想するばっかりじゃつまらないので


 タイトルの通り、快復後にやりたいことをバンバン書いていき、治療に気合を入れようという企画を始めることにしました。


 やっぱり人間楽しいことが待っていないと辛いことには耐えられないですよね。


 ということで、このシリーズではお金やコロナなどの現実的な問題は基本無視し、一方で実行性の部分はしっかり考察しておいて、条件が揃えば即行動(1年以内ぐらいがいいですね)できるように準備する為の記事を書いていこうと思います。

とろけるまで温泉につかりたい


 中学生の頃にはすでに温泉が好きと明確に認識していたような気がします。

 旅館の雰囲気、温泉につかる瞬間の包まれる感じ、香り、火照る体、これほど癒しに全振りされている娯楽がありましょうか。

 バイトでお金を得るようになってからというもの北は北海道、南は九州まで色々な温泉に入りまくってきました。でもまだまだ行き足りないです。

 今回治療で疲れ切っているであろう体を癒すにはやはり温泉に行くしかない!

 そこで、今回は癒しの温泉旅館選抜にしたいと思います。

近場だけど旅館の質と泉質が最上のところがいい


 温泉旅行のネックといえば、目的地が山道や川沿いを長時間運転しないとたどり着けないような場所にあること多いという点です。

 普段なら嬉々として山に入っていくのですが、さすがに体力が戻っていないと考えられるので、今回は公共交通機関でたどり着けるような場所を選定していこうと思います。

 その代わり、宿のランクは妥協しないようにしましょう。辛い目にあったんだから贅の限りを尽くしてもバチは当たらないですよね。

箱根方面にしましょう


 色々検索しましたが、箱根方面がよいのではという結論に至りました。

 お金がないけど手軽に温泉に入りたい学生が行く観光地のイメージでしたが、さすが日本有数の温泉地、ピンとくる上質の温泉宿がヒットしました。

 誰にも邪魔されず癒される為、客室露天風呂付を前提に調べています。贅沢ぅ。

 
 ● 仙郷楼<別邸 奥の樹々>
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別邸 奥の樹々 | 箱根温泉・露天風呂付き客室のある旅館【公式ページ】|箱根仙石原白濁の湯 仙郷楼


 今回の選抜、筆頭はここですね。

 数室しかない離れの客室で、上質な源泉かけ流しの白濁湯(強酸性)に思う存分つかりまくれる、とんでもないお宿です。

 説明を拝見するにかなり歴史がある旅館ですが、この別邸は2005年にオープンした比較的新しいものだそうです。

 ポイント高いのは客室露天風呂の大きさですね。
 
 通常客室露天風呂というのは、入れて2人が限界のサイズであることが多いですが、ここの露天風呂は4人はいけそうなサイズに見えます。

 ゆっくり癒されることが目的なので、この点は大変高評価です。

 料理は上品な懐石で、口コミを見るとお酒などの値段がハイブランド設定になっているようです。

 食べ盛りとしてはがっつりお肉にリーズナブルなお酒があれば最高でしたが、ここに泊まる方々にそんな客層はいないのでしょう。

 【個人的魅力度評価】
 泉質 :★★★★★ (最高の白濁湯)
 料理 :★★★☆☆ (お酒が高い?)
 設備 :★★★★★ (素晴らしいが、老舗なので全体的に古めらしい。温泉広い!)
 雰囲気:★★★★★ (これぞ温泉旅館!)


 ● 箱根強羅 白檀
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|公式|箱根強羅 白檀

 洗練された雰囲気のあるこちらのお宿は、白檀という香木を焚くことで香りも楽しむことができることをコンセプトにしているようです。

 木の風合いと白を基調とした施設内は、上質かつ清潔な雰囲気を感じます。

 温泉は強羅特有の黄金色をしたアルカリ性のナトリウム塩化物泉で、こちらも当然のように源泉かけ流しです。

 料理は創作懐石のようですね。おしゃれです。

 ただ惜しいのは、おしゃれすぎてゆったりするには少し落ち着かないのではないかと感じる点ですね。

 完全に好みの問題ですが、THE・日本旅館という雰囲気の方が、ゴロンと横になってくつろげるので癒しの観点からポイント高いなと感じでしまうのです。

 【個人的魅力度評価】
 泉質 :★★★★★ (黄金色の湯!)
 料理 :★★★★☆ (ワイン好きとしては、ワインと合わせて楽しめそう)
 設備 :★★★★☆ (きれい!白檀の香りが気になる)
 雰囲気:★★★☆☆ (客室のこれじゃない感が否めないかなぁ、おしゃれだけども)


 ● 星野リゾート 界 仙石原 
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星野リゾート 界 仙石原 【公式】


 説明不要ですね、言わずと知れた最高級ホテルです。

 なかでも「界」は温泉に特化しており、今回の候補にも挙がりました。

 すべてにおいて申し分ないですし、一度は泊まってみたい宿ですね。

 お金を湯水のように使えば、食事もどんどん豪華にできます。
 雲丹&牛肉すき焼きとか笑

 ただ、やっぱり温泉入りに来てるんだよね?と戸惑ってしまうレベルのおしゃれさがネックですかね。正直アーティスティック方向にステータス振り過ぎな気もします。(コスパ… 今回はまあいいでしょう。) 


【個人的魅力度評価】
 泉質 :★★★★★ (白濁の上質な湯!)
 料理 :★★★★☆ (とてもおいしそうだが資金次第)
 設備 :★★★★★ (最上級でしょう。スイートは笑いが出るレベル。)
 雰囲気:★★★☆☆ (おしゃれだけども。リゾート気分を求めるなら◎) 



 気合入りすぎて長文になってしまいましたが、選抜は以上となります。

 今回ほぼすべての宿泊候補を検索したといっても過言ではないので、この内どれかには必ず行きたいと思います。
 (コロナはよ終われ!)
 
 その頃にまだブログを続けていたら感想など書いてみたいですね。

 
 それではまた次の記事でお会いしましょう!

不妊治療とお金のはなし

不妊治療はべらぼうにお金がかかる⁉

 抗がん剤による倦怠感がようやく少し抜けてきたので、今回は不妊治療関連の記事を書こうと思います。


 私自身の治療はがんに発症により中断されてしまい、完走しているわけではないですがひとまず全体を把握する為に現時点までの費用をまとめてみました。

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明細まで必要なのかは迷いましたが中途半端もなんか嫌だったので、、


 こうしてみると世間で騒がれているほどお金がかかっていないように見えますね。
 しっかりとした不妊治療専門クリニックに通っているので、通常より若干値段高めだと思うのですが。


 低額の理由として一つには、別段身体的(性能的)な異常がなく、単純に受胎に向けたアクションのみを行っている点があります。
 ただ、やはり体外受精を実施してからが経済的な支出の本番ということでしょう。


 あまりインパクトのないこの記事を書こうと思ったのは、この金額でも若い世代にとっては十分打撃となりうると考えたからです。


 幸い、私たち夫婦は共働きなので大好きな旅行と外食を我慢すれば出せない金額ではありませんでした。(今後はそうもいかないでしょうけど)


 しかし、経済的に充足していない若い世代の中には、例え不妊治療を行いたくても経済的な理由を背景に先延ばしにしてしまう方が少なからずいると思うのです。


 「子供は若い内に」とか「晩産化が問題だ」というワードをよく耳にしますが、寡聞にして若者の不妊に関する議論が白熱していたことは存じ上げませんでした。


 菅総理のおかげで不妊治療の金銭的な側面は大きく取り上げられている昨今、たまたまタイムリーに当事者となった私としてはウェルカムな社会情勢ではありますが、やはり評論家など当事者以外の方が語る論には熱がこもっていないように感じてしまいます。(子育てをとうに終えてしまった方々に同じ熱量を求めるなという話もありますね。)



 長々書きましたが、以下、頭スカスカの若者が発する率直なコメントとなります。


 保険の範囲とか質の問題もわかるけど、もっと単純に自然妊娠できる人とできない人で圧倒的な経済的格差が生まれてしまう現状は何とかならんかったのかね!!


 そりゃ子供作ったらお金がかかるとメディアで騒ぎ散らされていて、ふたを開けてみたら子供作るにもバカほどお金かかりますって言われたら、簡単に子供つくれんやないか!


 感覚的に少子化はこの数十年の間トッププライオリティの問題とされてきたと思っていましたが、どうやらそろそろ触ってみようかなという感じなのですね、と。


お目汚し失礼しました。
異論反論は甘受いたします。


次回は周囲との兼ね合いや当事者の気持ちなどを整理せずに書いてみようと思います。
また次の記事でお会いしましょう。

副作用がガンガンでてきました

現在抗がん剤開始4日目ですが、やはり副作用の洗礼を受けています。

今更ですが、私が行っているのはBEP治療という精巣がん治療において一般的に行われている化学療法です。
そこそこ進行しているので3~4クールが予定されています。

これで腫瘍が小さくなっていないと開腹手術をするそうです。
はよ消えてくれと願うばかり。


その1:しゃっくり

こいつが一番最初に発現し、悩まされています。

予兆があるので、気づけば抑え込むことはできるのですが、隙をついて出てきたが最後1時間ぐらい何も手につかないレベルのしゃっくりが続きます。
薬も速攻性がないので、結局自然に止まるのと大差ないんだよなぁ。

さらに厄介な性質が、夜発生しやすいということ。

しゃっくり音がでかいので、消灯後に発現してしまうと同室の方に迷惑をかけてしまう為、ラウンジに避難します。

腎機能を守る為に小水を誘発していることも相まって、ここ数日寝不足が続いています。


その2異常は胸やけ(吐き気の手前?)

これは3日目ぐらいから発現しました。

まあ抗がん剤の副作用といえばこいつといった感じでしょうが、先生曰く最近は吐き気止めを投与するのでドラマとかで見るような嘔吐を繰り返す感じにはならないとのことでした。

しかし、この胸やけまでは抑えられないようで、何かが上がってきては喉を焼いていくような感覚に襲われており、食欲減退につながっています。

腹は減るんですがね。白米とかあまり食べたくないと思ってしまいます。


その3倦怠感

寝不足のせいもあるんでしょうが、ベッドから起きて何かしようという気概が少しずつ奪われている気がします。

これではいかんと思いこうしてブログを書いているわけですが、手首に点滴の針が刺さっているのでタイピングが思うようにいかないんですよね。

体の自由が利かないことが、倦怠感を助長してしまっている気がします。

今週末には小休止期間があるので、そこで積極的に体を動かしていこうと思います。



現在出ている明らかな副作用はこんな感じですね。
今後脱毛とかも起こるんでしょうが、まだ先の話しみたいなので覚悟だけしておきます。

ちなみにコロナで面会拒絶の状態ですが、バリカンで頭を剃りたいときは看護師さんにお願いするんでしょうか。
なんか、重荷を背負わせるようで申し訳ない気持ちがありますね。

同じ境遇の皆さんはどのようになさっているのか気になるところです。


それではまた次の記事でお会いしましょう。

不妊治療はクソゲーRPGと見つけたり

1年間自然妊娠しなければ不妊

 そんなことが色々な情報サイトに書かれており、条件を満たしたと判断したので昨年から不妊治療をはじめました。

 20代で不妊外来に足を運ぶこと自体には無抵抗で、原因不明のまま時間を浪費するよりお金を掛けて確実に妊娠する方法があるならと、気軽にRPG「授かる為の不妊治療」のスイッチを入れました。

まずはステータスを調べましょう(妊娠能力検査→タイミング法)

 サポートガイドさん(担当医):
自身の持つ能力はそれぞれ検査することで知ることができるとのことで、夫婦ともども調べていきます。

結果:全検査問題なし
※実施検査  
私:感染症、精液 妻:感染症、各種ホルモン(AMH、黄体など)、卵管(通水)


ガイドさん:
 確認したステータス的にはボス攻略(妊娠)は可能です。
 ただ、戦術がいまいちな可能性があるので、アプローチタイミングをサポートしましょう。

もはや戦術の問題ではない(人工授精)

 ガイドさんサポートのもと、5回ほどトライしましたがあっさりボスに返り討ち。
 徒労感や仕事(共働きです)との両立でストレスが溜まっていきます。

ガイドさん:
 ステータスも戦術も整っているはずですが、アプローチの威力が弱いのかもしれませんね。
 人工的にアプローチ効果を高めるアイテムがあります。金額は15倍程度上がりますがトライしますか?
      
→当然Yes

突然の呪いイベント発生(私=夫のガン発覚→精子凍結)

 一体何がいけないのかさっぱりわからないまま、ガイドさんからアイテムを買って2回ほどトライしましたがやはり返り討ち。

 一応、思いつくステータスアップ法やスキル開発なども行っていましたが、効果なし。
 比較的若く、異常もないのに一体どうなっているんだと思いながらも次のアタックチャンスをうかがっていた矢先でした。


???:
 はいっ、ということであなたに呪いを掛けました。頑張ってね。


神官(主治医):
 これはガンという呪いですね。
 ボス攻略を目指してる?
 治療が進むと数年、あるいは永続的に挑戦できない体になるので、今のステータスを保持した分身を保存して、今後トライできるようにしておいたほうがいいですね。


 もはやカオス状態。
 本編攻略の糸口も見いだせないまま、挑戦権剥奪イベ発生とかクソゲーにもほどがあるでしょ。

強制的に最終手段へ移行させられた後(そして体外受精へ)

 結局、人工授精用に1回、体外受精用に4回の精子を凍結し、今後はタイミングを見てトライすることとなりました。

 もうここまで来たら所持金も気にせず、攻略できるまでトライする気概ですが、やはり駆け出しですし、がん治療も続くので貯金に不安があります。

 そして、ここで気が付いてしまったのです。
 このRPGDisc4まである長編ものであることに。

 Disc1「授かる為の不妊治療」
 Disc2「無事に育てよ胎内育成」
 Disc3「リスクを回避して出産を成し遂げろ」
 Disc4「僕たちの人生はこれからだ(子育て編)」

 Disc1でどれだけつまづいてんねん。
 

 しかし、どんなクソゲーでも最終的にクリアしてしまえばこっちのもの。

 望む結果を得る為にお金、体力、時間と可能な限り全力投球して、前向きに取り組もうと改めて思ったりもしました。

 同じような境遇の方が書かれている記事も大変励みになりますのでどんどん読ませていただいております。


 次回は不妊治療とお金の話を生々しく書いてみたいと思っています。
 
 それではまた次の記事でお会いしましょう。

全快後に酒の席で話すネタ記録(随時追記)

1月19日時点

・お金持ちではないので当然複数人部屋だが、夜ぐっすり眠れるかどうかは同室人ガチャ(イビキ、頻繁なナースコールetc)
 耳栓を検討中だが、異物感で逆に寝れなくなりそう。


・33,000/日以上の差額ベッド代がある部屋でないと、個室にWi-Fiが完備されていないのでデータ通信料50ギガで契約していても残量が気になる


抗がん剤の内、白金製剤が含まれていものが腎臓負荷が大きいので水分の点滴&こまめな経口摂取で排尿を促している。
 初日は24時間で15回、6350ml排尿。成人平均が1500mlらしいのでヤバすぎ。
 夜中に1回で1L出たときはさすがにビビった。


・病院食が意外と当たりが多くてとても助かる。別途、病院食レビュー記事を書く予定。


・病室にゲーム持ち込んでがっつりプレイしてるのは私くらいのものだろう。
 最近のテザリング性能はとても良いらしく、一度も回線落ちしなかった。昔はWeb開くのがやっとだったのにね。
 妻とスプラトゥーンのラストフェスに参戦できたのが何より気分を上げた(100倍マッチ2回勝った。)


ナンプレが楽しくて暇さえあればやってる。


・若者に点滴の針を刺す(ライン取りというらしい)のは難しいらしく、必ず先生がやる。
 一回失敗されて結構痛かった。医者の友達に聞いてみよう。


・ネットフリックスはアニメ鑑賞にしか使っていなかったが、「すべらない話」で爆笑できるのがとても助かっている。
 共用ラウンジで爆笑してる変な奴認定される可能性もあるが、今のところ見られていないはずなのでセーフ。

1月20日追記

・夜中にしゃっくりが多発し、完全に寝不足。昼間は寝てばかり。何もやる気がしない状態が続いたがようやく回復してきた。

1月26日追記

・便秘は解消されたが、2回目のブレオマイシン投与により倦怠感が復活。



・朝食を食べた直後に気持ち悪くなったが一過性のようで、昼飯のビビンバは残さず食べた。


・定期的に風邪に似た症状が襲ってくるが、少し横になると回復する。

2月3日追記

・白血球減少により3回目のブレオ投与は延期


・一時退院に向けて準備するも、やはり白血球の減少が原因でなかなか日取り決まらず。


・白血球を増やす注射を昨日までに5回行う。4回目から強烈な副作用による腰痛、背骨痛が出てきたので痛み止めをもらうことに。

2月10日追記

・しゃっくりのク〇野郎


・個室に入ってるおじいちゃんがナースコールを一切使わず「おーい」と叫んで看護師を呼びつける声が響き渡る


・同室のおじいちゃんがボケ始めているのか、「大変だ、ミートソースが点滴されている」というパワーワードを生み出すも、呼び出された看護師に水しか点滴されていない旨の説明を受ける事案が発生。


・新人の看護師さんが走ってきて髪が乱れており、「ボサボサで恥ずかしい」と言って初々しかった。しかし三年もすればそんな感覚はなくなるんやろなとも思う。


・たまたま同い年の看護師さんと会話した時に既婚であることを羨ましいと言っていたので、先生とかどうなんです?と聞いたら、「変な人しかいないのであり得ない」とのお言葉を頂き思わず笑ってしまった。

2月23日追記

・看護師さんのほとんどが同世代 or 年下であることを知る。そして出会いのない看護師さん達の為に職場の男を紹介してくれと謎の依頼をされる。
 →いやぁたまにするこういう会話が入院生活に色を付けてくれるんですよね。


・第二クールは副作用きつくて全然更新できませんでしたぁ

感情と感謝のはなし

思考がぐるぐると

精巣ガンの診断を受けてから入院&手術によって自由に動けなくなってから早くも一か月がたちました。
体感的には半年ぐらい経過している感じです。

当初こんなにレアな病気(10万人に1人)にかかり、「なんで私がっ、がっ、…」という気持ちが沸き上がりました。
池江選手で話題となった白血病が10万人中6.3人なんだそうで、オイオイマジかよって。

しかし、世の中には難病等レアな症状にり患している人も多々いらっしゃるわけで、
ざっくり排反事象だとすれば確率の足し算で、何かしらの重病にり患しても不思議ではないという事実に気が付き少し冷静になりました。

またしばらく、先生の話を聞いていく内に今度は死に対する不安がムクムクと首をもたげてきました。

普段から楽天的な性格で、自分でも早期発見できたと勝手に思っていた半面、
予想よりも進行している事実や最悪のケースを聞かされる度に治らない可能性について思考を奪われる時間が増えていきました。

(´-`).。oO 人生設計とかキャリアプランとかあったんけど、全部おじゃんやな… 

下でも書きますが、現在こうして前向きに治療し、文章として表現できているのは間違いなく励ましてくれる人の存在に寄るところが大きいです。

ありがとうのきもち ですよ

何を隠そうフルーツバスケットの大ファンです。(アニメ派の人はイミフですよねすみません。コミック版もぜひ!)

病気が判明してからこちら、多くの方に励ましてもらいました。

妻、両親、友達、実況配信者(元気が出る配信をされていたので初コメしたら反応くれました。)、皆々様、本当にありがとうございます。
そして引き続き応援してやってください!

なかでもやはり妻が支えてくれることのありがたみは筆舌に尽くしがたいものがあります。

当然のように身の回りの世話をしてくれることや、色々調べて希望が持てる情報を伝えてくれること、
そして最も有難いことが、私に代わって泣いたり怒ったり感情を表してくれるところです。

私はあまり感情を表に出さないタイプなので、心の中が嵐の状態でもそれが表面化しません。
これが意外と難儀な問題で、自分の心理状態が理解されず、自分のなかで紋々と感情の肥溜めに熟成されたものが蓄積されるのです。

しかし、妻が私と同じ心理状態で先に感情を発散してくれるので、なだめると同時に自分の感情も解き放ったような気になることができるのです。

「自分の代わりに怒ったり泣いたりしてくれる」なんて少女漫画でしかお目にかからない字面ですが、こんなことで実感することになるとは。

今後も深い愛情にはさらに深い愛情でお返ししたい所存です。

※なお、妻が作ってくれた病床で元気を出す為のアイテムがあるのですが、個人情報もりもりなので公開しません笑
 愛情自慢です、はい。


思ったまま書きすぎて駄文になりましたが、書きたいことは書けたので終わります。

また次の記事でお会いしましょう。

ガンになりまして

自己紹介などにしつこく書きましたが、昨年ガンの診断を受けました。

種類としては精巣ガンというもので、要するに〇玉にガン(腫瘍)ができ、暴れ始めたということです。

発見時の状態は腹部リンパ節転移(ステージⅢb?)でした。

発覚

最初は下腹部や〇玉の違和感からクリニックに通い始めたのですが、どうにも腫れ(今思えば完全にしこりがありました)が引かず、血液検査を依頼しました。

結果腫瘍マーカー値(この数値を見てガンの可能性を判断するそうです)が標準より少しだけ高かったので、大学病院を紹介されました。

そこで超音波やCTによる検査をしてもらい、精巣腫瘍の疑いで即刻入院&手術と相成ったのです。

とんとん拍子に左の玉は摘出され、昨年のクリスマスは袋が空っぽになった感触とともに病院で過ごすことになりました。

罠の存在

正直「〇玉に違和感がある」程度のことが、こんな大事につながるなんて思ってもみなかったわけですが、これでも道中に仕掛けられた様々なトラップを回避して最悪の事態になる前に発見することができました。

どこかでひっかかっていたらと思うと、治療中の現在でも恐怖で背筋が寒くなる時があります。

罠① 羞恥心
もし同様の症状を認識しても、患部の場所が場所だけに病院に行きにくい人もいるのではないでしょうか。

私自身は人並みの羞恥心など持ち合わせていないので、速攻で病院に行き「しっかり触ってください」ぐらいの勢いで診察をうけました。
しかし、奥さんや職場への説明も必要ですし、人によってはハードルが高く発見が遅れても不思議ではないと思いました。

※ネットを見ると奥さんが触ってたら異変に気付いたなんて記事もちらほらあります。素晴らしい話ですよね。
 私も触ってもらえばry…

罠② レア度SS
精巣ガンは10万人に1人というまれな病気で、しかも20代~30代という若い世代がかかりやすい病気だそうです。
こんな若いうちからガンにかかるなんて思いもしませんよ普通。

初めての受診で尿検査や触診をしてもらいましたが、診断は前立腺炎+精巣上体炎でした。

実際に細菌の類も検出されてしまったので、診断自体は間違ってはいないと思うのですが、先生もこの症状からいきなりガンを疑うという発想はなかったのでしょう。私自身、当時からネットで調べてガンの存在は認識していましたが、そんなわけないと診断内容に納得していました。

結局いただいた薬を飲みながら経過を観察していましたが、腫れの症状が改善しないので1か月後に再受診、「もう一度触ってみてください」とお願いして初めて疑いの目が向けられたわけです。(字面だけ見ると触られたがりみたいですね。違います。)

改めて考えるとこの罠は回避できてないです。
ネットの情報をもう少し読み込んでいればより早くに発見できたやもしれません。

罠③ コロナと大学病院
これは罠というより直接的な障害ですね。

ご存じの通り、大学病院はコロナの影響をもろに受けていて、様々な工程に余計な手間が発生し通常より長い時間がかかっているようです。

例えば

  • 入院のたびにPCR検査→検査に数時間~数日、当然陰性でないと入院できない
  • 膨大な回数の消毒
  • 本来面会で受け渡せた荷物の仲介(原則面会禁止) etc…

実際にコロナのせいで治療に着手するのが遅れ、手遅れになっている事例もあるのではないかと思います。

私の場合も、PCR検査の都合で約1週間治療が遅れましたが、担当の先生が全ての工程を緊急対応で捻じ込んでくれたようでこの程度の遅れで済んだようです。
のんびりした先生が担当であったらもっと遅くなっていたかもと思うと、感謝しかありません。

コロナの影響を身をもって体感することとなってしまいました。

イマココ→

長くなりましたが、そんなこんなで本日より抗がん剤治療が始まります。

今後どんな副作用がでるのかガクブルしています。

倦怠感によって書きぶりが全く違うものになるかもしれませんが、それはそれで生生の状態変化としてお楽しみいただければ幸いです。


ではまた次の記事でお会いしましょう。