ガンになりまして

自己紹介などにしつこく書きましたが、昨年ガンの診断を受けました。

種類としては精巣ガンというもので、要するに〇玉にガン(腫瘍)ができ、暴れ始めたということです。

発見時の状態は腹部リンパ節転移(ステージⅢb?)でした。

発覚

最初は下腹部や〇玉の違和感からクリニックに通い始めたのですが、どうにも腫れ(今思えば完全にしこりがありました)が引かず、血液検査を依頼しました。

結果腫瘍マーカー値(この数値を見てガンの可能性を判断するそうです)が標準より少しだけ高かったので、大学病院を紹介されました。

そこで超音波やCTによる検査をしてもらい、精巣腫瘍の疑いで即刻入院&手術と相成ったのです。

とんとん拍子に左の玉は摘出され、昨年のクリスマスは袋が空っぽになった感触とともに病院で過ごすことになりました。

罠の存在

正直「〇玉に違和感がある」程度のことが、こんな大事につながるなんて思ってもみなかったわけですが、これでも道中に仕掛けられた様々なトラップを回避して最悪の事態になる前に発見することができました。

どこかでひっかかっていたらと思うと、治療中の現在でも恐怖で背筋が寒くなる時があります。

罠① 羞恥心
もし同様の症状を認識しても、患部の場所が場所だけに病院に行きにくい人もいるのではないでしょうか。

私自身は人並みの羞恥心など持ち合わせていないので、速攻で病院に行き「しっかり触ってください」ぐらいの勢いで診察をうけました。
しかし、奥さんや職場への説明も必要ですし、人によってはハードルが高く発見が遅れても不思議ではないと思いました。

※ネットを見ると奥さんが触ってたら異変に気付いたなんて記事もちらほらあります。素晴らしい話ですよね。
 私も触ってもらえばry…

罠② レア度SS
精巣ガンは10万人に1人というまれな病気で、しかも20代~30代という若い世代がかかりやすい病気だそうです。
こんな若いうちからガンにかかるなんて思いもしませんよ普通。

初めての受診で尿検査や触診をしてもらいましたが、診断は前立腺炎+精巣上体炎でした。

実際に細菌の類も検出されてしまったので、診断自体は間違ってはいないと思うのですが、先生もこの症状からいきなりガンを疑うという発想はなかったのでしょう。私自身、当時からネットで調べてガンの存在は認識していましたが、そんなわけないと診断内容に納得していました。

結局いただいた薬を飲みながら経過を観察していましたが、腫れの症状が改善しないので1か月後に再受診、「もう一度触ってみてください」とお願いして初めて疑いの目が向けられたわけです。(字面だけ見ると触られたがりみたいですね。違います。)

改めて考えるとこの罠は回避できてないです。
ネットの情報をもう少し読み込んでいればより早くに発見できたやもしれません。

罠③ コロナと大学病院
これは罠というより直接的な障害ですね。

ご存じの通り、大学病院はコロナの影響をもろに受けていて、様々な工程に余計な手間が発生し通常より長い時間がかかっているようです。

例えば

  • 入院のたびにPCR検査→検査に数時間~数日、当然陰性でないと入院できない
  • 膨大な回数の消毒
  • 本来面会で受け渡せた荷物の仲介(原則面会禁止) etc…

実際にコロナのせいで治療に着手するのが遅れ、手遅れになっている事例もあるのではないかと思います。

私の場合も、PCR検査の都合で約1週間治療が遅れましたが、担当の先生が全ての工程を緊急対応で捻じ込んでくれたようでこの程度の遅れで済んだようです。
のんびりした先生が担当であったらもっと遅くなっていたかもと思うと、感謝しかありません。

コロナの影響を身をもって体感することとなってしまいました。

イマココ→

長くなりましたが、そんなこんなで本日より抗がん剤治療が始まります。

今後どんな副作用がでるのかガクブルしています。

倦怠感によって書きぶりが全く違うものになるかもしれませんが、それはそれで生生の状態変化としてお楽しみいただければ幸いです。


ではまた次の記事でお会いしましょう。